世界地図を読みながら

地球を動き回ってないと落ち着かない日常

2017年春 旧ソ連の旅③ キエフ・オデッサ

 

二日目のキエフ

キエフ二日目は晴れていた。前日に見切れなかった観光地を見て回る。

 

ペチェールスカ大修道院

11世紀に創建された修道院でかなり巨大だった。中にはいくつかの博物館もあり、

退屈しなかった。

 

昼ご飯はキエフカツレツ

昼ご飯はレストランに入ってキエフカツレツを食べた。

ウクライナ料理かどうか諸説あるというが非常に美味しかった。

母なる祖国像

母なる祖国像。ソ連にありがちな巨像でヴォルゴグラードを思い起こさせる。

戦車の展示と巨像と永遠の炎はソビエトの都市にありがちなセットだ。

 

アンドレイ坂

観光通りとして有名というアンドレイ坂を歩く。お土産屋や露天商が並んでいた。

疲れたのでカフェで休憩する。キエフはカフェがおしゃれだった。

地下鉄に乗ってキエフの駅に向かう。

 

寝台列車でオデッサへ

寝台列車の時間までは駅前のマクドナルドで時間を潰した。

キエフ駅は旧ソ連にありがちだが、もちろん立派な駅舎だった。

 

20:54発のオデッサ行きはキエフ始発だった。




乗り込むのは一等車。

キエフからは寝台列車の一等車に乗った。

ウクライナの物価は安かったから、

貧乏な学生でも一等の2人個室に乗ることができた。初めてのリュクスである。

軽食も供された。一等車とは良いものである。

 

オデッサまでは約九時間。一等車なので軽食も出て、

貧乏な旅行なのに豪勢な気分になったのが可笑しかった。

 


翌朝、列車はオデッサに到着した。

 

黒海の真珠 オデッサ

オデッサは黒海に面した港町で、キエフと比べると何となく明るかった。

到着したのは朝早かったので、駅前のカフェで時間を潰してから街を歩く。

 

エカテリーナⅡ世

バレエ劇場


とりたてて観光名所はないが、市場を眺めたり、建物を見てから、黒海を眺めた。

黒海は黒くはなかったが、この海の向こうはトルコだとは信じがたかった。

黒海を眺める


鉄オタとの旅

ここではtwitterで知り合ったウクライナの鉄オタと会った。

彼は英語もロシア語も堪能だった。一緒にご飯を食べてから、オデッサのパンフレットに載っている、城に行きたいというと、彼は場所を教えてくれた。電車に乗れば行けそうな距離だったので、エレクトリーチカに乗り込む。

 




板張りの座席に揺られること一時間。海を眺めながらの旅である。

途中、開けた窓をビール瓶で止めている青年グループと目が合い、友人が「RussianStyle!(good!)」と言って笑った。

その瞬間、そういえばここはウクライナだった、と気が付き肝が冷える。鉄オタに、ロシアとの関係を尋ねると、急に小声の英語に切り替わった。ロシアとの話題はセンシティブなようだった。

 

アッケルマーン要塞

たどり着いたのはビルホロド=ドニストロフスキー駅。

目的はアッケルマーン要塞。ウクライナでも最大の要塞で、オスマントルコ時代の要塞のようだった。


大きな要塞には、城壁や塔が残っているだけで、城内には、馬が飼われていた。無常を感じながら、この異世界のような要塞に来られたことをうれしく思った。海の向こうのトルコへ行ってみたくなった。

帰りはバスでオデッサに帰り、鉄オタの彼と別れてから、夕食にボルシチを食べた。

翌日はモルドバへ向かう。