先月から暫く東海地方で働いているのですが、先月桜の咲いている時期に念願だった「観光列車ながら」に乗って郡上八幡に行ってきました。
まずは美濃太田駅から
旅の始まりは美濃太田駅。高山線・太多線・越美南線の交わるターミナル駅です。
今日乗るのは長良川鉄道越美南線ですが、まずはJR駅構内で駅弁を購入します。
3.4番線にある向龍館。長い間美濃太田駅で駅弁を販売していたのですが、2019年5月をもって駅弁事業から撤退することになりどうしても買っておきたかったのです。
長良川鉄道「観光列車ながら」とは
今回乗車するのは「観光列車ながら」。九州ではおなじみの水戸岡さんがデザインした車両で東海地方では唯一の存在です。
長良川鉄道では美濃太田~郡上八幡・北濃間で運行されていて、食事付きのプランとビュープラン(指定席のみ)があるのですが、ビュープランは乗車券+500円で利用できるので、そちらのプランにしました。食事つきだと12000円。
往復運行されていて、美濃太田から北濃まで単純に往復できるのですが私は郡上八幡観光がしたかったので乗車したのは往路のみ。
「観光列車ながら」は予約制。私は3日ほど前に予約しましたが乗車当日は満席でした。尚、予約方法は電話のみ(10~16時)…かなり予約しづらいのでネット予約にも対応してほしいですね。
また、使用したきっぷは「一日郡上八幡クーポン」。美濃太田~郡上八幡が乗り降り自由になっていて、郡上八幡博覧館と郡上八幡城の入場券がついて3000円。
通常は往復2700円、入場券650円の3350円かかるので350円お得になっています。
「ながら」に乗車
「ながら」が入線したのは10:23。郡上八幡寄りの先頭車両「森号」がビュープラン、美濃太田寄りの後部車両「鮎号」がランチプランでした。
ビュープランは座席定員制(自由席)となっているので座席は先着順です。
乗車券は窓口で買う必要がありますが、乗車整理券500円は乗車した際に車内で支払います。ここで乗車整理券と乗車記念ポストカードをもらいました。
自由席ですがその日の乗車するグループの人数によって4人掛けのボックスシートかベンチシートか指定されていました。長良川鉄道は進行方向左側の方が車窓がきれいなので左側がおすすめです。
私たちは4人組だったのでボックスシートでした。2人の場合もボックスシート(相席)、一人の場合はベンチシートが宛がわれていました。
4人掛けのボックスシートを3人で利用する場合相席になってしまうこともあるのでなるべく4人で利用するのがいいかもしれません。
車内。木がふんだんに使われていて暖かい印象。
手前に移っていたべンチシートに加え、カウンターシートもありました。
また車端部には売店があり、飲み物やグッズなどを買うこともできました。
ボックスシートは少し狭め。ただテーブルがあるのでお弁当を持ち込めます。
車両のシートモケットの絵柄が大正ぽくておしゃれなところ、そして天井まで紋様があるところはさすが水戸岡さんだなあ、と思いました。最近の車両は天井まで凝っているので列車じゃないみたい。
「ながら」はほぼ満席で10:45に発車。
この日は美濃祭りがあったので途中の美濃市まで乗車している方もいました。
朝ごはんを食べておらずお腹もすいてきたのでこのあたりで駅弁タイム。
右手にあるのが乗車記念ポストカード。
今回購入したのは「ちらし寿司ておけ」と「松茸釜飯」(両方1000円)
釜飯がプラスチック容器なんですが手桶は陶器!レトロだなあ。
実はずっと昔に手桶を買ったことがあるのですがホームで転んで陶器が割れてしまい食べられなかったので、念願の駅弁でした。
美濃太田の駅弁が5月末でなくなるのでどうしても「ながら」で食べておきたかったのでよかったです。
春の車窓を眺めながら駅弁をゆっくり食べました。旅の中での食事は本当に重要で美味しい食事を食べながら綺麗な風景を見るだけで心が和みます。
列車は大矢駅に到着。ここで10分間の休憩。
「ながら」にはトイレ、喫煙場所は無いのでここで。
駅舎内には資料館もありました。
美濃太田駅の列車と交換したら発車の時間。(長良川鉄道は単線です)
車窓から長良川
大矢を出るとここからが車窓のハイライト。
長良川と並走します。
長良川は岐阜県の中でも有数の清流で、車窓から川底が見えるほど澄んでいます。
ビュースポットでは停車しての長良川!
さすが長良川鉄道というだけあって越美南線からは綺麗に長良川が見えます。
岐阜県民にとって長良川はアイデンティティにも近い存在だと思うので、
ゆっくり列車に乗って長良川が楽しめる「ながら」は最高です。
ビュースポットを出て、しばらくすると郡上八幡に到着。
1時間30分の旅はあっという間でした。
「観光列車ながら」、どうなんだろうぁと気になっていましたが、
車窓は綺麗、内装はお洒落で乗ってよかったな~~と心から思えました。
次は郡上八幡を観光します。