世界地図を読みながら

地球を動き回ってないと落ち着かない日常

廃止直前の”寝台特急北斗星”に乗る②


enamin.hatenablog.com

 の続き。

札幌から北斗星に乗車



いざ札幌から、17:12発の特急北斗星に乗込みます。



今回あてがわれた9号車(東日本車)B寝台ソロ。



寝台料金はB開放と変わらず、プライベート空間を存分に使えるというのは、かなりお買い得だと思います。
ただ、B開放に6480円の価値はなく、個室だと妥当かなというところでしょうか。

この個室、暖房や照明をいじれるほか、BGMチャンネルもついていたので、明かりを消してクラシックを聞きながら雪降る北海道の景色を眺めていました(笑)



札幌発だとこの時期はもうすでに暗いので、明るい景色が楽しめないのが難点かなとおもいましたが、夜の雪の北海道もいいですね!
(本当は空いている上りを選んだだけですが!)

伊達紋別付近で札幌車掌所の北斗星オリジナルグッズの案内があり、革の小銭入れを記念に購入しました。




列車は函館に21時半頃到着し、機関車の付け替えが行われます。



DD51重連からED79に。





冬の北海道を四時間ほど走った車両は凍っていました。
さすが北海道ですね。

 

食堂車で夕食を

パブタイムを利用して食堂車でピザを。



札幌で弁当を買って食べていたので、軽めでしたが、列車の中の飯はうまい!
温かいご飯っていいですよね。
ちなみに食堂車の売りとも言える外の景色は真っ暗でしたが(笑)

列車はこの後青函トンネルを超えて本州へ。



青森まで見届けてから眠りにつきました。

翌朝は食堂車でモーニング

おはよう放送の少し前に起きると、朝焼けの空が車窓に



気づけば雪積もる北国からすでに郡山あたりに来ていました。 



夜行列車の朝というのは心地よいものです。

お腹が空いたので食堂車へ。



少しの間だけ相席になりましたがまったりとした雰囲気でした。



豪華な朝食には、さすが列車ホテルと思わざるを得ません。
朝日きらめく車窓を、と外を見るも、結露で景色は綺麗に見えませんでした…

 

東京到着



北斗星は関東平野に入ると、通勤列車を追い越しながら首都東京に至ります。
シャワーを浴びて、寝台に寝そべりながら、通勤客を眺めるというのも乙です。

午前九時半、スカイツリーが横目に見えると、ついに約16時間の旅路は終わりを告げ終点の上野につきました。






運賃、料金を含めると2万5千円くらいと決して安くはありませんが、日本最後のブルートレインの旅は貴重で良い体験になりました。
いよいよ廃止ということで一月は連日満席らしいので空いている時に乗れてよかったなぁと思ったりします。

※ブログやTwitter等々によると、食堂車がかなり混んでいて入れなかったり、シャワーカードがすぐ売り切れになるようです。この乗車記は12月の閑散期の上りであることにお気をつけ下さい。
 
小さい頃から、寝台特急"さくら"はやぶさ"なは"あかつき"等々憧れたブルー・トレイン。今回ようやく乗れることができて、一つ夢が叶いました。
(本当は寝台特急で九州に行きたかった)
今度はサンライズ!でしょうか。

この後、東京ではいろいろ観光をして、
中央線経由で帰宅しました。