世界地図を読みながら

地球を動き回ってないと落ち着かない日常

東京で外国を感じる場所

大学四年生の時、たぶん誰よりも時間を持っていて、私は旅、とりわけ海外旅行に費やしているけれど、かといって四六時中外国にいるわけにもいかない。という葛藤を抱えていた。

年の半分くらいは資金確保の目的もあってしばらく東京のマンションに滞在しつつバイトをしていた。資金確保するため、といってもやっぱりずっと東京にいるのは息苦しい。

別にひがんでいるわけではないけれど友人たちが外国に出かけてSNSに挙げている様子を眺めると私も「ここではないどこかへ」に行きたくなってしまう。

 

そんな私が好きなのは外国料理屋さんに行くこと。東京にいながらして外国風情が楽しめ、いい気分転換になるそんな場所。もちろん、海外旅行にはかなわないけれど、東京で生きている中で生活のアクセントにもなるので好んでいろんなお店に行っていた。

その中でもとりわけ「エキゾチックさ」を感じるお店をいくつか紹介したいと思う。

 

馬子禄(神保町)

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神保町にある、蘭州の有名な牛肉麺屋さん。2016年夏オープン。私が馬子禄の蘭州ラーメンを始めて食べたのはこのお店がオープンした年の10月ごろだったか。実は私の通っていた大学の近くにあって、頻繁に、というわけではないが蘭州牛肉麺を食べてみたい気分の日はここに行っていた。このお店はいつも並んでいて、大体10分くらい待ったけれど、パクチーの効いたスープと手打ちの麺の感触が美味しい。接客してくれる人は中国人の場合が多くて、紙ナプキンやティッシュペーパーも用意されているし、ジャスミン茶の後味も良い。店内は落ち着いたお洒落さのある内装。一杯880円と決して高くは無いのだが大学生だった私には少し高かった。初めてここで蘭州ラーメンを食べてハマってしまった思い出の店。

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三商巧福(赤坂)

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赤坂にある台湾では有名な牛肉麺チェーン。手延べの蘭州ラーメンとは違って平白麺の牛肉麺。ここのお店は牛肉麺だけでなく排骨飯やパインビールなども用意されていて気軽に台湾風情が味わえるのでお勧め。味は台湾とあまり変わらないし、なによりタピオカミルクティーが飲めるので台湾迷にはもってこい。価格帯も安いので気軽に訪れることができて本当に好き。

サラファン-сарафан-(神保町)

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ここも神保町付近にあるロシア料理屋さん。馬子禄までも大学から徒歩5分以内だったけど、ここはもっと近くて徒歩1分。ランチだと安くて、ボルシチの付いたハンバーグランチは900円、ウズベク風プロフなら800円と大学生でも気軽に食べられるレストラン。大学の隣でプロフが食べられるから実質ウズベクかなっていつも思っていた。そういえば昨年二回訪れたウズベキスタンの旅行記、時間を見つけて書きたい。

サラファンは店内が狭くて、荷物を玄関に置いておかないと食べられないのと、接客が慇懃な感じがして、大学生にはそぐわない雰囲気だった。気品のあるロシア料理屋さん。味は日本ナイズされているロシア料理。日本式ロシア料理としてはレベルが高いので、初めてのロシア料理や神保町でランチに困ったときもおすすめしたい。

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ろしあ亭(神保町)

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ここは神保町のさくら通りにあるロシア料理屋さん。神保町はロシア料理が二軒もある激戦区?。このお店は接客してくれる女の人がかなりイラついていてまさにロシアって感じのレストラン。味は悪くないけど、混んでいるとしばらく待つので、雰囲気からすべてを含めてロシアを体感するのにはおすすめ。神保町駅から近いし。

 

カフェロシア(吉祥寺)

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吉祥寺にあるカフェロシアはグルジア人が営業しているグルジア・ロシア料理屋さん。東京で一番おいしいロシア料理屋はたぶんここ。ボルシチもしっかりとビーツを使っていて、キャベツたっぷりな家庭の味。ロシアに興味を持ってからいろいろなロシア料理屋さんに行ってみたけど私はここが好き。週末はかなり人気で予約が無いと食べられないくらい。ランチは1000円くらいから。ビーフストロガノフのセットが好きなのだけれど日本米とセットなのでいつかロシアみたいにジャガイモと食べられないかな、とひそかに思っている。ちなみにグルジア人のスタッフはみんな日本語が上手だけど、ロシア語も通じます。

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NOROK(亀有)

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東京都心から少し離れた亀有にあるモルドバ/ロシア料理屋さん。

去年(2018年)からランチの営業は無くなってしまったけれど、それまでは週末のみランチ営業をしていて、家から近かったこともあり何度か食べに行った。ここはモルドバ人が営業している珍しいお店で何人ものモルドバ人の方が働いていた。モルドバ大使館の行事や飲み会もここで行うようで、私が以前モルドバに行ったことがあると言ったらとても喜んでくれた。ランチは900円程度からで、蕎麦の実を食べることができた。蕎麦の実は日本人の中では好みが分かれるけれど私はとても好きでロシアを訪れるたびにスタローバヤで嬉々として食べている。

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カフェロシアもロシアらしいレストランだけれど、このお店も負けず劣らずロシアらしい。どちらかというとより家庭的な味が楽しめるお店。ランチが無くなってしまって足は遠のいたけれど、夜は営業しているのでまた東京に行ったら食べに行きたいな。

 

 アロヒディン(日本橋)

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日本橋にあるウズベク・トルコ料理屋さん。ランチ時間帯はトルコ料理が中心で、夜になるとウズベク料理が食べられるお店。都内でウズベキスタン料理が食べられるお店は少ないので、貴重。ここのお店で一番推せるのは店内にはウズベクのスザニが沢山飾られていること。ロシアにある東方料理レストランのようで雰囲気がとても良い。

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店内は少し狭くて、値段も少し張るけれど食事も美味しい。グルジアのワインがあったり、プロフやシャシリークが食べられるのは最高。夜に予約して訪れるのがおすすめ。

 

【ロシア旅行記】

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ざくろレストラン(日暮里)

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日暮里にあるイラン・トルコ・ウズベクレストラン。店内に入ると数え切れえないほどのトルコランプがぶら下がっているのでその時点でエキゾチックさを覚えるけど、ランチだと1000円、ディナーだと2700円の食べきれないコースを頼むと、お腹いっぱいになっても、どんどんどんどん料理が出てきて面食らう。正直ウズベク要素はあまり感じなかったけれど、イランで食べたことのあるような料理が沢山出てくる。ちなみに夜に行くと20時からベリーダンスショーが始まって、(強制的に)参加させられる。あと、店主のおじさんが絡んできて面白い。

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ウルムチ(高田馬場)

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近年オープンしたウイグル料理屋さん。高田馬場から15分くらい歩いたところにある。ウイグル人が営業していて、本場のウイグル料理を食べられる。ランチタイムは800円くらいでラグマンやポロのセットが食べられる。ウイグルで食べたのと同じ味が食べられるので幸せ。特にラグマンは美味しい。昨年冬と比べて3月に行ったときは具が増えててさらにおいしくなっていた。昨年、新疆ウイグルに行ったことを話すと、「いいなぁ私たちは行けない」と笑って返してくれて悲しかった。何度か行ってるけど何度でも行きたいお店。

【ウイグル旅行記2018】

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タピオカドリンク 

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実は台湾系のお店でバイトをしていたくらい台湾が大好きで、タピオカも作っていたのでタピオカドリンクは大好き。日本だと500円程度するから頻繁には飲めないけれどたまに飲んでた。名古屋圏はタピオカ屋さんも少なくてさみしい…

個人的によく飲んでたのはCOCO都可。比較的並ばなくてよいのと、新宿、渋谷と行きやすいところにあったこと、甘さとタピオカの柔らかさが好みだった。

最近開拓した中ではCHA BARも悪くないけどやっぱり台湾系の方が好き。

お洒落路線のタピオカドリンク屋さんに男で並ぶのには少しだけ気まずいけど、バイトしてたこともあるし日常のものだから強いメンタルで並んでます。

でも、暑い台湾で飲む方が美味しいのでまた台湾に行きたいな。(笑)

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私の東京生活はこないだの三月で終わってしまったけれど、大学生活の後半は割合時間があって、いろんな街やお店を廻っていて幸せな時間だった。海外に行けないけれど、海外を感じながら彷徨う時間は悪くない海外旅行だ。