世界地図を読みながら

地球を動き回ってないと落ち着かない日常

浙江長龍航空 名古屋~西安 に乗ってきた。

彗星のように日本に就航した長龍航空(LOONG AIR)に乗ってきました。

 

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www.traicy.com

謎の航空会社が日本へ就航

長龍航空航空が就航したのは名古屋(中部)~西安線。

11/7に突如日本へ就航しました。

日本での周知も進んでおらず、11/7の初便の搭乗者数はなんと2人だったとか。

今後、名古屋/関西~杭州線が12/2から就航する模様ですが、現時点ではチケットも発売されてらず今後の行方が注目されます。

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名古屋~西安線

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西安があるのは中国の内陸部。現在名古屋から直行便は出ておらず東方航空が経由便を飛ばしています。名古屋からは2500キロ。約四時間のフライトです。

西安は唐の都 長安のあったところ。歴史ある街としてかなり人気があります。兵馬俑、西安城壁、三蔵法師ゆかりの大雁塔と見どころも沢山あります。

私は昨年シルクロード旅行の起点として立ち寄りましたが一週間くらい長居したいくらいと思うくらい素晴らしい古都でした。

 

今回就航した名古屋~西安線のスケジュールは

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名古屋22:00-西安2:05(+1) GJ8036便

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西安5:55-名古屋10:40 GJ6035便

という深夜・早朝便。西安発で考えればかなり使いやすいダイヤとなっていますが、

名古屋起点で考えると、深夜発のため仕事終わりにも乗れるダイヤにも見えますが、西安到着は深夜2時。

帰り便も早朝5:55発と、西安市内を深夜に出るか、空港周辺に泊まっていても4時起きは覚悟しなければならない辛いダイヤです。

 

そんな西安便の特長となっているのは投げ売りにも見える格安運賃。

今なら往復12000円程度の超格安

公式サイトからだともっと安いですが、登録が必要なようでチャレンジはしませんでした。Trip.com(Ctrip)から購入できます。

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12/6(金)発~12/8(日)着の週末便でも11910円。名古屋東京の新幹線片道運賃とあんまり変わらないですよこれ…

週末の場合、金曜深夜到着し、土曜日一日の観光、日曜朝名古屋へ向けて帰国!という超弾丸スケジュールになるので簡単には買えませんね…とはいえ安い。

中国の航空会社特有の就航直後のみ格安のセール運賃だと考えることもできるので購入を考えている方は早めに買うとよいかもしれません。

 

 

思い立って西安へ

金曜の午後五時。職場から退勤して今週の予定を確認するも何も予定が無いので、どこかに行けないかとスカイスキャナーを開いてしまったのが運の尽き。少し調べると、その夜発でも深圳行の春秋航空と西安行の長龍航空なら片道1万円程度で購入できることが判明。深圳は5月にも行ってますし、香港情勢も不穏なので昨年行って気に行った西安に行くことに。

安さもありますが、長龍航空という聞いたこともない航空会社への好奇心、シルクロードの玄関口西安にもう一度行きたいという欲が航空券購入へと突き動かしてきました。

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出発3時間前の運賃。安い。

 

往復だとなんと13000円。片道のみだと10280円と少し割高になりますが、日曜の早朝発の場合、観光時間が減ることと早起きが嫌だったという二重苦に陥るため、帰りは上海からの南方航空を購入し(12500円だった)、西安~上海~名古屋の週末周遊ルートにしました。

 

いくら売れていないとはいえ出発3時間前に購入してこの値段は安すぎる…

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セントレアから

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20時のセントレア。人気の少なくなった出発ターミナルでチェックインをします。

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チェックインはEカウンター。デルタの隣でした。

日本人のグランドスタッフの方が対応。何人くらい乗るんですか?と聞いたところ

「いつもは2,3人なのに今日は70人近く乗りますよ」とのこと。

2,3人…さすがに気の毒そうに伝えてくれたのが救いでしたが少なすぎる…

三席空いていそうな窓側を指定してもらいました。

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長龍航空のイラスト。龍をモチーフにしていてかっこいい。中日ドラゴンズの街名古屋にぴったりな航空会社では。(笑)

長い(Long)龍(Dragon)でLOONGなんですかね。

 

この時間からの出発便は武漢、グアム、北京経由アブダビ、ホノルル、西安、深圳と中国かアメリカ領リゾートが中心。それにしても中国行多いですね。

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いざ搭乗

 

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搭乗口は205番ゲート。バス搭乗ゲートです。

 

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搭乗開始は21:20頃。

この日は70人ほどの乗客がいたので列ができるような状態でした。案外普通の路線なのでは?

 

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浙江長龍航空の機体。ん?長龍の前に浙江が入るんですかね。

バスは機材にかなり近づいて便利に搭乗できるようになっていたので飛行機全体の写真は撮れませんでした。バスの右手からなら撮れていたので悔しい。

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それにしてもさわやかな機体。めっちゃかっこいいですねこれ。

 

 

機内の様子

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座席は標準的なA320のもの。LCCよりは断然広く快適でした。

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この日は70人ほどの搭乗とあってほぼすべての座席列が埋まるような状態。

私も運よく3席占領できたのでカウチみたいに寝っ転がって使えました。

総額一万円でカウチ利用までできる長流航空最高すぎる…

 

ちなみにアサインの関係で後ろの座席では、2人組が窓側と真ん中席に指定、

最後に何故か通路側に男性が搭乗。こんなにガラガラなのに…とすぐ近くの席に移るもキャビンクルーが静止。どうやらほぼまんべんなく指定されているようでした。

結局ドアクローズ後に、空いている座席に移されていましたが、座席のアサインはまさに運ですね…

 

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座席カバーもエチケット袋のデザインも良すぎるぜ長龍航空。

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機内販売もありました。

 

西安便の機内食はライトミール。まさかこの値段で出てくるとは思わなかったので驚きました。長龍航空、LCCではなく普通の航空会社です。

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西安線だからか大雁塔が描かれた箱。デザインかなり良いですね。

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中身はパンとチョコケーキとオレンジソースと搾菜。

しっかり豪華!夜便なのでこれでもむしろ多すぎるくらいの機内食。

昼間だったら少し残念ですが夜便ですしね。

 

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手洗いにかかっていた消臭剤。

 

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飛行時間は約四時間。現地時間25時(日本時間26時)過ぎに西安空港に着陸しました。

飛行中は機内食と飲み物提供が終わると、着陸一時間前位まで暗くなっていたので、しっかり休めました。

 

中国入国

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中国に入国します。さすがにこの時間の入国審査は空いていて10分程度で通過できました。

ちなみに私はイランやロシアなどへの渡航があるためいつも何点か質問されます。今回はイランとトルコ渡航に関して質問を受けました。

 

無事に入国してターミナルへ。

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まずは中国元が手持ち50元余りと心もとなかったので中国銀行のATMでキャッシング。

24時間営業なのでしっかり稼働していました。かなり探したのですが、保安内から出た、目の前にありました。

 

 

西安市内へ

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ターミナルからは「巴士」を目印にバスターミナルに向かいます。

西安ではこの時間も深夜バスが動いています。どうやら2019年10月から運行されている模様。この情報があったので安心して西安に来れました。

 

この日の懸念は西安市内にバスで行けるかどうか。空港で過ごしても良かったのですがホテルでゆっくり寝たかったのでどうしても市内まで行きたかったのです。

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バスチケット売り場には案内のお兄さんも。機械でも買えるようですが有人窓口に案内されました。ここで市内までのチケット25元を購入。

 

市内中心部へ行くバスは44系統と45系統。

最初45系統鐘楼までのチケットを買いましたが和平門へ行きたいというと44系統に案内されました。チケットは支付宝などのQR決済でも購入可能。

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45系統

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バスに乗り込みます。26時までは10分間隔の運転の模様。

約45分で市街地に到着しました。ホテルのある和平門方面まで行くつもりでしたが、途中鐘楼で、夜のライトアップが見たくなったので下車。

 

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深夜3時の西安・鐘楼!名古屋から仕事終わりに遠いところに来てしまいました…

それにしても美しくて感動。週末にちょっと元気を出すだけで西安にまで来られる時代になったとは…

 

ここからホテルまでは適当にタクシーを拾って9.5元。

今夜泊まるのは旧ibisホテルの成功国際酒店。到着したのは3時前。長い旅でした。

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感想

長龍航空と聞くと中国国際航空、南方、東方等と比べると聞きなれない航空会社。

自分も正直、安いけれどどうなのかな?と思っていましたが、正直いたって普通の航空会社で悪くない、というか価格も含めればむしろ良いフライトになりました。

ただやはりネックなのは西安到着時間。深夜2時着はかなり遅いので迷いましたが、市内までのバスも動いていて、身体的にきつかったという事実はあるにせよ行程としては成り立っていたので良かったです。

私は二度目の西安なので迷わずホテルまでたどり着けましたが、初めての場合や中国語が全く分からない場合は少し難しいかもしれません。

帰路は5:55発に慄いて止めてしまいましたが、まぁこの便に乗ってしまうような人たちならば問題なく行けるんじゃないでしょうか(笑)

 

名古屋に就航する謎の航空会社、路線、最近増えてきているので今後も推移を見守りつつ興味の湧く路線には乗ってみたいと思います。