世界地図を読みながら

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弾丸ウラジオストクは楽しめるか

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一年半ぶりにロシア極東ウラジオストクへ2泊3日(実質観光は1日のみ)の旅へ行ってきました。今回の弾丸旅で以前と比較して感じたことを書いていきます。

 

弾丸行程

今回のスケジュールは

土曜日:関空17:15-ウラジオストク20:25 S7航空

日曜日:ウラジオストク観光

月曜日:ウラジオストク11:00-成田12:15 オーロラ航空(アエロフロート)

というもの。現在のロシア系の運航ダイヤでは日本夕方発、ロシア午前発となっているため長いスケジュールは取りづらいです。まさに一日のための弾丸スケジュール。

 

 

 

ウラジオ観光良かったところ

・日本から近い

これは本当に大きかった。関空を飛び立ってからウラジオストクに到着するのは2時間後。大阪ウラジオストクは616マイルと大阪那覇739マイルよりも近い。

ウラジオ空港から市街地までは少し離れているとはいえ、日本から台湾よりも近く、ヨーロッパの町並みに着いてしまうのは魔法のようでした。

 

・電子ビザで行ける

最近始まったロシアの電子ビザは他地域に行けなくなる代わりにインターネットで申請でき、大使館に行く必要もないため簡単に取得することができます。

その電子ビザでウラジオへは行けるため、面倒だったビザの障害もなく、行きやすいです。

 

・建物がきれい

ロシアの建物は本当にきれいです。ウラジオストクでは帝政ロシア時代の建築もたくさん残っていて目抜き通りを歩いているとまるで異世界に来たかのようでした。

ただソ連時代の建物は無機質です。それもまた良いところなのかもしれませんが。

 

・カフェやレストランがオシャレ

極東ロシアと言えどウラジオストクはロシア。ヨーロッパスタイルのお店が多く、新しいお店はヨーロッパらしさのある内装になっていて写真映りも良く、おしゃれです。ヨーロッパまで行かなくてもウラジオで体験できます。

 

・旧ソ連料理が食べられる

ウラジオ到着後の夜ごはんはグルジア(ジョージア)料理。ロシアでも大人気のグルジア料理、市内には何店舗もお店があります。日本ではあまり馴染みのないハチャプリやグルジアワインも美味しく食べられます。

またロシア料理は日本人の口にも合う味。ボルシチ、ビーフストロガノフだけではなく、ウハー(魚スープ)やキエフ風カツレツやブリヌイ(クレープ)、シールニキなど美味しいロシア料理(ウクライナ料理)がいただけます。

庶民的な料理ならスタローバヤ(食堂)に行けば安く食べられますし、ウズベキスタン料理も美味しい。

 

・カニが美味しかった

今回はZUMAというアジア料理レストランで日本海産のタラバガニを食べました。

ウラジオストクもまた日本海沿岸の街。美味しい海鮮に出会うことができるのも、海鮮好きの日本人として嬉しい。

 

・割と多言語対応が進んでいる

ウラジオストクは韓国人の間ではかなり人気の都市。そのおかげか街中では英語や韓国語、日本語の併記や対応メニューも用意されていて、私たちは基本的に英語で案内をされるのでした。私は少しロシア語が分かるのでむしろロシア語メニューが欲しくなるのですが。

 

・買い物が楽しい

やっぱり楽しいロシアでのお買い物。お菓子も雑貨も日本のそれとは違うヨーロッパ風のものがならんでいます。ロシアで美味しいのはチョコレートや紅茶。

服も日本の上陸していないブランドも沢山ありますし、ショッピングモールに行くだけで楽しいです。しかも今はルーブル安なので日本円が強く、お値打ちに感じます。

 

 

ウラジオストクで中途半端だったところ

・見どころが少ない

正直、ウラジオストクで見るべきところは少ないと思います。街の象徴のような場所が無く、ただ歩くだけの旅になってしまう気がします。私はロシアで買い物をするのが好きですし、ロシア料理も好き、ただロシアに来ているだけで楽しいと感じる人間なので不満はないですが、それほど観光する場所はないことには注意が必要です。

9月に訪れていた友人はロシア人は美しく、まだ知らないものが溢れていてまた行きたい!と言っていたのでロシアが何なのかわからないと言う人にとっては、異世界に旅行するようで良いと思います。

 

・飛行機の時刻が中途半端

ロシア系の航空会社に乗ったため、夜着、午前発とかなりスケジュールが悪かったです。これは日系航空会社が来年3月に就航することによって解決すると思います。

 

・ホテルが少ない

ウラジオはかなりホテルが少なく安いホステルか高いホテルしか選択肢がありませんでした。我々は安いホステル2泊で6000円のところにしました。悪くなかったのですが東横インのようなモダンなホテルがあるとよいのになと思いました。

 

・たまに雑に扱われる

以前訪れたときほどではなかったのですが、アジア人ということでたまに雑に扱われることがありました。仕方ないのかな、と思いつつも今回は殆どなかったので、ウラジオへの観光客増加によって観光都市化は進んでいるのかなと感じました。

 

弾丸ウラジオストクは楽しめる?

個人的にはかなり楽しめると思います。見どころが少ないのも逆に弾丸旅に向いています。航空券は3万円台と安いわけではないですが、台北やソウル、上海には行き飽きた旅行者にとっては格好の旅先だと思ます。

必要日数としては1日でも十分ですが、駆け足になります。そのため、できれば2日以上は欲しいところ。街を歩いて買い物をして、ロシア料理を食べるだけならそれで充分です。ロシアは癖の強い国なので切符一枚買う、キオスクでお水一本買うだけでも楽しい体験になると思いますし、弾丸旅でも十分楽しめるはずです。

 

ウラジオ弾丸もおすすめですが個人的にはハバロフスクと合わせてシベリア鉄道に乗車するのもおすすめ。ウラジオ~ハバロフスクは1万円以下で寝台列車に乗ることができます。その場合、電子ビザではなく大使館での通常ビザが必要となる点には注意。

 

 

来年からはJAL、ANAが就航し、S7も羽田から飛び始め便利になるウラジオストク。

気軽にヨーロッパ気分が味わえるので、

是非週末弾丸旅行で行かれてみてはいかがでしょうか。